todojunの真理を追究する日々

日々考えていることなどを徒然と書いていきます。

 夢〜旅願望

寝て見る方の夢です。みなさんはどんな夢を見ますか?僕は、冒険ものというか旅というか、そういったものが多いです。夢のほとんどがそうな気がします。登場人物は様々で、中学から大学の友人*1まで満遍なく出てきます。見たこともない人も友人として登場したりします。起きたときには実際に旅行をしたときのような、ちょっとした懐かしさ、切なさが残ったりします。でも、やっぱり夢なので、そうした切なさだけ残って、どんな夢だったのか思い出せなかったりもします。そういうときは、起きてすぐ必死に思い出すわけです。で、かなりの確率で思い出せるので、あーよかったー、と少しそこに浸るのです。こういうことってないですか?
具体的に、旅の中身はというと、これも結構いろいろパターンはあります。いま、映像とともに思い出せるものを挙げてみると*2、「仲間たちとある家に遊びに行くのだけど、構造がものすごく複雑で、いろんな部屋でいろんな人たちと出会う」だとか、「大人数で遊びに行く。数日間が凝縮された感じで、日ごとに環境がかなり変わる」だとかです。いま書くために思い返しただけでも、連鎖的にいろんな風景が思い起こされるので、そうした夢をそうとうたくさん見ているのだと思います。共通するのは、幼い頃の記憶のように、ちょっとあやふやで懐かしさがあるということです。行動するにも、理性よりも本能的な部分が多いので、それがいろんな体験を生み出している要因になっているかも知れません。
でですね、よく夢は深層心理を表すと言われますが、僕の場合なんなのでしょう?それはタイトルにもあるように、旅願望ではないかと思います。旅の夢→旅願望、そのままですね(笑)その願望がどこから来ているのかはよくわかりません。でも、小学校の頃から、冒険ものの本は好きでよく読んでたし、その頃、宗田理さんの「ぼくらシリーズ」に出会い、ハマリにハマっていました。「ぼくらシリーズ」が冒険ものかどうかということですが、この先何が起こるのかわからない状況は、僕が頭の中に描いている冒険のイメージと一致します。だから、旅願望というのも、当然前もって綿密に計画立てられたものではなく、そのときそのときの状況により変化する旅を指します(これから使う"旅"は全部そういう意味で解釈してください)。まぁ「あてのない」のが旅、そうでないのが旅行、というイメージは誰にでもあるとは思いますが。この願望ですが、もともとあった冒険心が、冒険もの小説によって掻き立てられた、と考えるのが自然かも知れません。
旅の特徴は、無目的(正確には、特定の目的を持たないということ)であるところでしょう。そういう意味では遊びに似ています。ホイジンガホモ・ルーデンスについて書いてある、いいサイトがあったので、そこの文章を引用します。

ホイジンガは著書「ホモ・ルーデンス」(1938)の中で、「遊ぶ」という一見不真面目に見られる行為が、考えられているより真面目な機能を果たしていて、人間文化の本質と密接に関わりあっている、という問題提起をした。

文化は単に物質的必要だけで出来るものではなく、功利的関心よりは美的憧れによって文化形式は生み出される、というのがホイジンガの考えであって、「遊び」は文化の本質であるといっている。

ホイジンガ曰く、「遊び」の形式的特徴は

  1. 第一に自由な行為である
  2. 生活要求の直接的達成とは別の手段による利益度返しの高級世界である
  3. 場所的・時間的に限定されている
  4. 遊びは秩序を創造し、全ての遊びがそれぞれの規則を持っており、規則が犯されるや否や遊びの世界は崩壊する
  5. 別人化の特徴と秘密主義

であるらしい。

この引用に書いてあることが、ぴったり自分にとっての「遊び」にあてはまるわけではないです。たとえば、僕の方は文化というよりはむしろ個人的なものの方に着眼点があります。ただ、言いたいことはおおよそ一致しているし、まず「遊ぶ」ということの重要性を意識しているということが同じです。
ちょっと話の脈絡がわかりづらくなってきましたが、僕の旅願望は、「遊び」が好きというところに深く関係しているのではないか、ということです。旅と「遊び」は、先ほど挙げた、無目的性の他に、引用の箇条書きの1にある、「自由な行為」という点で一致しています。結局、僕の求めているものは、次の2点に集約されるのでないでしょうか。

  1. 自由に考え、自由に行動することができること
  2. そのこと自体が楽しく充実感にあふれ、特定の目的を持たないこと

うん、まさにこの通りだと思います。そこから考えると、ぼーっといろいろなことに対して思索に耽るのが趣味になっているのも納得がいきます。
これ、やばいですねぇ。ホント、なんか見えてきてる、って感じです。幸せのかたち、というか、これからの生き方、というか。妄想は発展していくばかりなので、これからもこれ関連のネタで飛ばしていきます。

*1:なぜこんな人が?と思うような、中学時代の特に友達でもない人まで出てきたりします

*2:印象に残ったものは数年前のでも思い出せます。起きた後に反芻もするので