宿題 / 伊藤サチコ

伊藤サチコさんのデビューシングル「宿題」のタイトル曲となっている「宿題」ですが、この前のライブで買って、改めて、素晴らしい曲だ！と思ったので、ここに紹介させてもらいます。
なんと、伊藤サチコさんの音源を試聴できるところを発見してしまったので（→ここ）、この曲に限らず、サッちゃんの曲の雰囲気を知りたい人はここで聴いてみてください（ただし、イントロから途中までで、サビまで至らないものも多い）。
ここでは、文章という形態で説明できる部分、つまり歌詞の部分に焦点を当てて見ていこうと思います。例によって引用です。

すれちがう人々の心の中 全部読みとったなら
いろんな人生で 頭がぐちゃぐちゃになるだろう
みんなが幸せならいいや

この気持ちわかります。ちょっと違いますが、小さい頃、すれ違う車の中に自分がいたらということを、頭の中で必死に想像していた記憶があります。自分があの人になったら、、みたいなことですね。自分はここにいて、彼らはそこにいて、っていうことをものすごく不思議に感じていました。
みんなそれぞれ自分と同じように、生きてきた歴史のようなものを内部に抱えていて、そんなの全部読み取ろうとしたら、ホントに自分の頭の中に収まりきらなくなってしまうよ！という気持ち、感じたことある人も多いのではないでしょうか。僕は、最近どうやって人々の幸せに貢献できるだろう？みたいなことを考えているので、そこら辺、結構考えますねぇ。
これを歌詞にしてしまうところがすごいし、最後のフレーズがサッちゃんらしいです。

花束を抱えている人を 見つけてしまったよ
その人にある愛が たまたま 濃かっただけさ
そいつが 幸せなら いいや

これはなんでしょうか。嫉妬、、ですかねぇ。こんなのも素直に出してしまうところがすごいです。最後のフレーズ、「そいつ」だなんて（笑）
そしてサビ。

夏休みが終わるまでに 書かなければいけないんだ
感想文 感想文 この世の中の 感想文

ここですよここ！！こんな印象的なサビには、いまだかつて出会った記憶がありません！ちょっと想像してみます。
先生「はーい、夏休みの宿題出すよー」
子どもたち「なーに、なーに？」
先生「夏休みの宿題は『この世の中の感想文』だ。みんなしっかり書いてこいよー」
す、すごすぎます。考えれば考えるほど深すぎます。このセンス、ありえないです（笑）
そしてラスト。これもサビです。

僕はうまく 書けないんだ 結論だけ出てこないんだ
感想文 感想文 神様に書いてもらいたい

ひゃー。ぶったまげます（死語？笑）。「この世の中の感想文」の結論だけ出てこないから、神様に書いてもらいたい、だなんて！なんて素晴らしいセンスをしているのでしょう。
歌詞から抜粋してみましたが、本当は歌詞全体が素晴らしいので、ぜひ一度歌詞に耳を澄まして曲を聴いてみてもらいたいです。
そして、メロディーや歌い方や雰囲気も、とても歌詞にマッチしていてこれまた素晴らしいんです。一般受けするかどうかは別にしても、本当に素晴らしい曲なので、まずは上のリンクで試聴してみて、気に入ったら買ってみてください。このシングル、3曲とも素晴らしいです。しかも歌詞は手書きですから（笑）
サッちゃんの曲紹介、おもしろいんで、これからもバンバンしていきます。