todojunの真理を追究する日々

日々考えていることなどを徒然と書いていきます。

 ドラゴン桜

ドラゴン桜」が面白いです!漫画じゃなくてテレビドラマの方です。漫画は1〜4巻まで買ってあるのですが、あまり絵が好きじゃないんですよね。キャラもあまり立ってないから感情移入できません。だから漫画としてはあんま面白くないんです、残念ながら(中身はあるけど)。
その点、ドラマでは東大受験生が6人で(漫画では2人)各々のキャラが立ってるからとても面白い。主役級の2人(山下智久長澤まさみ)が外見的な魅力が高く、ストーリーの中心になっているのはともかく、小池徹平サエコのキャラが立っていて、ドラマのいい味付けになっているところが素晴らしいです。特に小池徹平君がすごくいいですねー。あの弾けた明るさ、ノリは最高です。ああいう人がクラスに1人いるだけで雰囲気は絶対変わると思います。あのキャラがいなかったら、恐らくもっと重めの雰囲気のドラマになってたんではないかなー、と思います。サエコもすごいです。なかなかあのキャラは作ろうと思っても作れない気がするんですが。。2人ともしゃべり方に特徴があって耳にも残ります。
まぁなんだかんだいって1番すごいのは阿部寛さんです。あれはやばいです。カッコよすぎです。あの風格はたまらないですね。一言一言にすごく重みがあるし。僕には到底真似できないですが(そしてそのまま真似するつもりもないですが)、高校教師を目指す上で、ものすごく参考になります。教師たるもの、生徒にただ単に好かれるだけではなくて、生徒が多少嫌がることでも大切なことはきちんと主張し伝え、教え導き尊敬されるのが重要なのではないかと、最近特にそう思うのです。そこには、人生経験に裏付けられた自信がなくてはいけないし、その自信がその教師を魅力的にするものだと思います。そして、その自信は、謙虚に自分を磨き続けなくては得られないものだと思っています。阿部寛さん演ずる桜木先生は、見かけには生徒や周りの人に対して冷たいですが、とても謙虚に生きてきた人だと思います。それが自信に結びつき、あのような風格や説得力を生み出すのでしょう。あとは、あの一貫性のある生き方が男らしいですよね。
長谷川京子さんは、実はこのドラマを見るまで、ほとんど知りませんでした(ドラマあまり見ないので)。やっぱり人気があるだけあって、なんか独特な魅力があります。全体からおしゃれな雰囲気を醸し出しているところが魅力的なのでしょうか。桜木にキツイ言葉を言っても、決して強気で嫌な女というイメージがつかないところが不思議です。今回のドラマでは結局桜木の引き立て役に回っていて、GTOでの冬月先生(松島奈々子)のような役回りですね。
そんな感じで、このドラマはキャラによる魅力が大きいです。受験勉強(しかも正統派)の中身にこだわった、非常に珍しいタイプの学園ドラマが、これだけドラマとして魅力的になっているのは、役者の好演によるところが大きいような気がします。原作を読んだときには、はっきりいってこれをドラマにするのは無謀ではないか?と思ったのですが、これだけ素晴らしいドラマに仕上げてきた脚本家、演出家には脱帽です。細かい受験技法はともかく、深く心に訴えかけてくるのは圧倒的にドラマの方です。まだ見たことのない人は、ぜひ見て欲しいと思います。そのうち再放送もされるのではないでしょうか。
あと、個人的には、やっぱり母校である東大がテーマになっているということは大きいですね。自分の東大受験のときの身に引きつけて考えることができるので、かなり感情移入もしやすいです。桜木他の先生がたくさん言う、正統派の勉強法なんかについては、そうそうそうだよなぁ!とうんうん頷いてしまう自分がいます。これだけ本質的な正論をたくさん聞けるドラマなんて、なかなかないです。受験生には、ぜひ見てもらいたい番組ですね。勉強時間を少し削ってでも見る価値はあると思います。
残りあと2回らしいですが(短い!)、どう展開するか楽しみです。実習校で宣伝しようかなー(笑)