todojunの真理を追究する日々

日々考えていることなどを徒然と書いていきます。

 中学校(母校)訪問

土曜日(7日)に母校である○○中学校に行ってきました。僕の親友が教育実習をするための申請をしに行ったので、その付き添いです。実はもう中学を卒業して6年も経つんですね。時の流れは速いです。先生も、僕たちが知っているのは2人しか残っていませんでした。そのうちの1人の先生に今回は会うことになりました。
この先生に会うのは、大学の合格報告以来なので、2年ぶりですね。先生の方はまったく変わっていませんでした。いろんな話をしたわけですが、その中でも印象に残った話を載せておきます。

  • 「最近の中学生の話」

僕らがいたときのようなテスト問題は作れない、って言っていました(先生の担当は理科)。これが、学力が低下しているということを暗に意味しているということは明らかでした。もっと真面目な問題を出してる、とも言ってたのですが、これは僕たちのときには不真面目(素直でなくちょっといじわるな)問題を出していた、ということを意味しているのだと思います。

新学習指導要領により、総合的な学習な時間というのが設けられましたが、それでどう変わったのか、ということにも触れました。中学校は周りを山に囲まれていて、自然にあふれているということで、公園をつくったり、花の観察をしているということでした。今度はDNAの観察をする予定らしく、聞いていてとても面白く(英語でいうinteresting)感じました。総合学習は、生徒だけでなく、先生もそれなりにやりたいことができるので、うまく利用することができると、とても素晴らしい制度だと思います。

  • 「実年齢」

先生は、僕たちが中学に入学するときに一緒に学校に赴任したのですが、学年便りの自己紹介のところに29歳独身、と書いてあったのをみんなに指摘されまくっていました。実際は40歳中盤じゃないのか、とか奥さんいるんじゃないか、とかそういったことです。結局よくわからないままだったのですが、今回はじめて実年齢を暴露してくれました。いま50歳と言っていたので、入学時は41歳だったということで、12歳もごまかしているというかなりのつわもの先生ですね(笑) 最近はそんなことしたら問題になるかもしれませんね。

  • 「テスト問題」

さっきも言ったのですが、この先生、実は結構いじわるな問題を出す人で、1回なんかは、記号選択問題なのに、答えがない、つまり何も書かないか、もしくは答えは存在しない、などと書かないと正解でない、という問題を出しています。
卒業試験(3年3学期の期末試験)では、中学理科の全範囲を対象にした○×問題50問に、ウルトラクイズのようなマニアックな問題を50問出しています(この問題のインパクトはものすごく強くて、その先生のことを考えるときには、必ずといっていいほどこれを思い出します)。ウルトラクイズ的問題の方は、最高点が30点(1問1点として)という(僕はほぼ平均点の20点)意味不明な問題たちでした(笑)。
実は僕は中学1年1学期の最初の中間テストで、理科100点を取って、それ以来その先生にかなり注目されていた(はず)なのですが、先生も対抗しているのか、100点だけは絶対に取らせないような問題を出してきました。結局そのあとは、いつも90点以上100点未満だったのでした。僕がそのこと(対抗して100点を取らせないようにしてたんじゃないかということ)を指摘したら、なんか笑ってごまかされてしまいました(笑)

  • 「大学時代の専攻」

先生はかなり秘密を持っている、というイメージがあったのですが、今回いろいろ自分の過去の話をしてくれました。大学時代は「物理化学」を専攻していたらしく、界面活性について学んでいたらしいです。図書館にこもって10時間くらい勉強していたこともあるということで、なかなかの勉強家だったのですね。大学では大学院の修士課程まで進んで、そのあと民間企業に入ったりしながら、結局教職についたのが27歳のときだということでした。

  • 「熱い言葉」

先生が最後の方にさりげなく言った言葉なのですが、かなり心に残った言葉があります。それは「いろいろとやってきたわけだけど、やっぱり教師というのが自分には一番合っているのかもしれない」という言葉です。文章にしてしまうと平凡かもしれませんが、僕はそこにいままで教師をやってきた誇りのようなものを感じて、先生に対して尊敬の念を持ちました。教師という進路選択がかなり大きい僕にとって、かなり強く心に響く言葉でした。