todojunの真理を追究する日々

日々考えていることなどを徒然と書いていきます。

 歌詞の役割

テフ君の日記が追記されていたので、それも含めて考えたことを。

彼の日記に次のようなことが書かれていました。

歌詞の「意味」はあまり意識しなくても歌詞を歌うことによる音の響きは自分の中では重要なのです。

これ、すごくわかります。ちょっと彼とは観点が違うかもしれないですが。
歌詞の意味はよくわからないけど、歌詞から感じられる雰囲気がなんだかきれいだぞ、という曲は結構あります。テフ君のいう「音の響き」というよりは、「歌詞とヴォーカルが作り出す音空間」と言ったほうがいいかもしれません(ちょっと臭い言い方だけど)。
最近の曲だったら天野月子さんの「翡翠」なんかが、とてもきれいだと思いました。ヴォーカルや楽曲と相まって曲の世界観を作り出しているような歌詞になっています。試聴はいくつか種類があるみたいですが(聴ける部分がちょっと違う)、メディアプレイヤーで聴けるこちらがよい感じです。
FREENOTEの「ウォークメン」は、もっと歌詞はわかりやすいですが、個人的には直接的に心に響いてくるという感じではありません。けれどやっぱり歌詞の意味も含めた響きがとてもきれいです。PVフル試聴ができるのでぜひ聴いてみてください。
特に次のサビのフレーズがとても好きです。

ツバサなんか生えない
空は飛べない
虹なんか渡れない
時は戻せない
現実はいつだって厳しいけど生き抜いていこう
ここは終わりじゃないから
                        FREENOTE「ウォークメン」より

歌から文字を起こしているので、細かい間違いはあるかもしれません。

変に感じるかもしれませんが、僕ははじめから歌詞に耳を傾けることはそれほど多くありません。ヴォーカルや楽曲の影響も大きいですが、歌詞が(耳に、心に)すっと入ってくる曲とそうでない曲はもちろんあります。特に歌詞が入ってこない曲の歌詞をあえて自分から耳を傾けて聞こうという気もあまりないです。好きなミュージシャンだったらまだしも、そうでなければ、なんで自分から相手に合わせなきゃいけないんだ、という気持ちも多少あります。ただ、はじめ聴いたときにはなんでもなかった曲が、歌詞にちょっと着目しながら聴くと、一気に名曲くらいのレベルになるときもあるから不思議です。
歌詞についてであれ、その他の楽曲の要素であれ、実際にたくさんの曲(もちろんいい曲)を聴くことで、それに対する考え方などが自然に定着してゆくものだと思います。「JAPANESE DREAM」は、そういう意味でも素晴らしい番組で、それによって養われたものは大きいです。もともと自分の好みではないと思っていた曲がベスト10に入ったりして、何回かしっかり聴いてみてすごく好きになる、なんてことはたくさんあります。もう聴きはじめて7年半になりますが、宝物と言えるような曲がどんどん増えていっています。
蛇足までにもう1つ。テフ君が、ミスチルの「抱きしめたい」は歌詞をまじまじ聴くと恥ずかしすぎる、みたいなことを書いていたのを見て、兄がサウンドスケジュールの曲は(「幼なじみ」など)歌詞が恥ずかしすぎてカラオケで歌えない、というようなことを言っていたことを思い出しました。サウスケの曲は、超ポップなメロディーなのに、歌詞はものすごくリアリティーがある、というところに特徴があるので、確かに歌っていて変な感覚にはなりやすいかもしれません。