todojunの真理を追究する日々

日々考えていることなどを徒然と書いていきます。

「人それぞれ」から一歩踏み込んで

よく聞かれる言葉「人それぞれだから」、これはとても便利な言葉です。人と意見が食い違ったとき、価値観が違ったときなど、「結局人それぞれだからね」という言葉で結論づけ、簡単に話を終わらせることができます。
そのこと自体は真実であるだろうし、否定のしようがありません。ただし、ここで注意しなければならないことがあります。それは、このような言葉を用いることが、簡単に思考停止を促してしまう、ということです。
たとえば、A君が「おれはこれこれこういう価値観を持ってるよ」と言ったときに、B君が「うーん、おれとは違うなー。おれはこうなんだけど」と言ったときに、A君が「まぁ人それぞれだからね」と言ってしまう状況。ここではA君は、これ以上の話を拒否しているように思えます。B君が、もっとA君とこの点について話し合いたい、と思っていても、上記の言葉がそれを遮ってしまっています。結局、これ以上この件で話は展開しない(しづらい)でしょう。
もし自分(たち)の成長を考えるのであれば、価値観が人それぞれである、ということは承知しておきながらも、お互いの意見なり価値観を主張しあうべきで、そうすることでその相違点や共通点はなにか、などを考えたりして、新たな視点や価値観が生まれてくる(もしくは視点や価値観の変容)可能性が考えられます。
雑談程度であれば、別にそう意識する必要はないと思いますが、それなりに思い入れがあったり真剣に話しているのであれば、きちんと意識した方がよいと思います。
そんなことわかってるし、実行してるよ、という人も多いかもしれませんが、気になる事柄だったので書いてみました。