todojunの真理を追究する日々

日々考えていることなどを徒然と書いていきます。

 スランプの原因

ここでは、勉強についてのスランプを取り上げます。具体的には、自分の中ではちゃんと勉強しているのだけれど、なぜか成績(テストの結果)に反映されない、ときのことを対象にします。なので、勉強にかける時間が減った、という状況は考慮していません。基本的には高校までを考えてください。というのも、大学では、明確な評価軸が示されることが多くないし、テストやレポートの評価結果が返ってこないことも少なくないので、自分がスランプに陥っているかどうかの判断が難しいからです。
スランプの原因のひとつに、たくさん勉強はしているのだけれど、それが頭の中で整理・定着されないままになっている、ということが考えられます。要するに、知識が断片化されていて、構造化に至っていない、ということです。もともとの少ない知識のときには、その知識の中ではかなり構造化ができていたのに、新たにたくさんの情報・知識を仕入れて、頭がこんがらがってしまう。この段階でテストを受けても成果が出ないことは、多々あるものと思われます。こういうときは、先を焦らず、今までやった範囲を復習することに専念した方がよいでしょう。
もう1つの場合は、本質を探ってじっくりと学習をすることで、テストの結果を出すためには遠回りになってしまっているときです(実際に学問を学ぶ上では決して遠回りではない、むしろ王道)。上滑りの知識ではなくて、そこの背後に潜んでいる重要な考え方などを、じっくり思考する中で身につけていくときです。本質を学ぶ、というのは実に大変なことで、時間のかかることです。そして、中途半端な理解のときには、なかなか結果がついてきません。そういう意味では1つ目に挙げた原因と重複する部分はあるかもしれません。こちらの場合にはさらに、テストの評価軸と自分の学習観がずれていることも多いです。なので、テストの成績が悪かったところで、あまりそれに囚われすぎないほうがよいでしょう。
僕の経験談でいいますと、数学と英語に関しては一時期そんなに成績がよくないときもありましたが、好きでしたし自分の勉強法に信念も持っていたので、特に気にしていませんでした。数学は、常に背後にどのような考えが潜んでいるのか、など考えていたし、英語はひたすら文章を読んで発音する、ということを繰り返していました。おかげさまで、今では両方とも結構な自信を持っています(数学は、周りの人たちがすごすぎてあまり実感できませんが)。
物理や化学などは、いくら成績がよくても、もともとあまり興味が強くなかったので特に自分の中の自信になることはありませんでした。高校の物理はパズル、化学も計算と暗記とパズルみたいなものでしたね。おかげさまで、両方ともあまり好きじゃないし、接する機会も少なくなって、かなり忘れています(国Ⅰの試験で実感しました)。
もう1つのスランプは、単純に方向性が間違っている、というときです。ひたすら暗記で挑んでて今までは大丈夫だったのが、高いレベルになってそれでは対応できなくなっているのに、そのまま暗記で突き進んでしまうときなどです。こればかりは、自覚するか周りの人からアドバイスを受けるより他ナイト思います。
いままで話してきたスランプの原因として考えられるものをまとめてみます。

  • 頭の中でたくさんの知識が整理されていない
  • 本質を理解する途中段階
  • そもそも方向性が間違っている

というわけで、最後のものを除けば、スランプは基本的には成長の前段階と考えることができるでしょう。だとすれば、スランプでも動じずにマイペースで学習し続ければ、きっと先が開けてくるはずです。そういえば「実力をつけるには、自分の能力よりもちょっと高いレベルで学習するのがよい」というどこかの先生の言葉を思い出しました。
珍しく高校までの勉強を取り上げてみました。