todojunの真理を追究する日々

日々考えていることなどを徒然と書いていきます。

 お気に入り曲アンケートをひとまず総括

10日前から、YouTubeにuploadされている楽曲を紹介しつつ、3回にわたってお気に入り曲のアンケートをしてきました。なかなか面白い企画だったと思うのですが、ここで一旦休憩して、いままでのアンケートを振り返ってみようと思います(最初からかなり飛ばしすぎて、だいぶネタ切れになってきたという裏事情もあります)。
ここで、今回の分析(?)にあたって、まず次のことを念頭においてもらいたいと思います。

  • JAPANESE DREAMの疑似体験としてのお気に入り曲投票。その性質と限界

つまり、今回のお気に入り曲投票は、Nack5で今年4月まで放送されていたJAPANESE DREAM(通称JD)の番組のシステムを疑似体験できるような場にもなっていたということです。今まで、このブログのカテゴリーにも設定してあるように、JDについてはかなり取り上げて書いてきたわけですが、どうしてもリスナー以外の人たちには感覚的に理解しがたい部分があったように思います。それは、リスナーにしかわからない投票の醍醐味みたいなものが、実際に番組を聞いていない他の人たちには伝わらないことから来るのでしょう。今回のアンケートは、その部分を多少はサポートできたのではないかと思います。
さて、本題に入ります。今回のアンケートに参加された方は、それぞれいろいろな感想を持たれていると思います。ここでは、自分のJDでの投票体験も踏まえて、予想される代表的な感想をいくつか取り上げてみたいと思います。

  • 投票曲を決めるのが案外難しい
  • 初めて聴いたときの印象と、何日か経った後の印象がかなり異なる
  • 自分のお気に入りが、思ったほど他の人に評価されていない

他にもあるかも知れませんが、ここではこの3点に絞って話してみようと思います。

投票曲を決めるのが案外難しい


これには主に次の2つのパターンが考えられます。第一に、全体のレベルがあまりに高すぎて(お気に入りの曲が多すぎて)一つに絞ることができないというパターン。第二に、全体のレベルがあまりに低すぎて、お気に入りの曲を選ぶことができない、というパターン。
JDリスナーならば、多くの人がこの2つのパターンに遭遇したことがあるはずです。こういう事態に陥ったときに、自分が取る手段は次のようなものです。まず、前者タイプならば「長期的視点で考える」、つまり、何年経ってもお気に入りな楽曲であり続けるか、という視点で考えるということです。第一印象で、お!いいな!と思っても、何度も聴いたら飽きちゃうかも、、という曲は案外あるものです。結局、何度聴いても良い、聴くたびに良くなっていく、という曲が残っていくことになります。
後者のタイプなら「オリジナリティーで考える」、つまり、多少は荒削りであっても、そのミュージシャンなりの個性が感じられるものを評価するということです。これは、個性が強い曲ほど、ハマりにくく冷めにくいから、現段階で評価できていなくても、そのうち素晴らしいと思えるようになるかも知れないので、という説明ができるかも知れません。実際には、そこまで意識化せず、単純にミュージシャンの今後に期待!とか、このレベルの中から無難な曲を選んでもつまらない!と思っているわけですが。
そして、どちらのタイプにせよ、繰り返し聴いて投票曲を確定させる、という部分は同じです。そして、実はこの点に投票の限界が隠れています。つまり、曲を吟味して評価しなければならないことが、曲を純粋に楽しむことを阻害している可能性がある、ということです。特に、素晴らしい曲が沢山ある中から絞り込まなければならないときは、心を鬼にして投票曲から外さなければならないので、そこに何らかのバイアスのかかった感情が生まれてしまう可能性があります。このような感情は、ランキングが発表されたときにも発生しやすいです。この点は、少し注意しておかなければならないかも知れません。

初めて聴いたときの印象と、何日か経った後の印象がかなり異なる


少々時間があれば、過去3回紹介した曲を改めて何曲か聴いてみてください。

  • 女性ヴォーカル編(id:todojun:20060819:p1)
  • 男性ヴォーカル編(id:todojun:20060826:p1)
  • 女性ヴォーカル編part2(id:todojun:20060827:p1)

いかがでしょうか。初めて聴いたときの印象と随分違うのではないでしょうか。もしかしたら、今投票するとなったら別の曲に投票したい、という人もいるかも知れません。ここは非常に大事なポイントです。お気に入りアンケートをとるときも、PVのリンクを載せてからしばらく間を置きましたが、その一つの意図はここにあります。パッと聴いた第一印象だけで評価してもらうのは、あまり好ましいことではないと思ったのです。ちなみに、もう一つの意図は、前節に関係しますが、なるべく初めて聴くときは評価の視点を持たないようにすること、にありました。
JDのシステムでは、エントリー週では投票までにおよそ3日間の猶予期間がありました。その間に曲を吟味し評価が変わる可能性も考慮してのことでしょう。また、セレクション週は即日投票(聴いた後投票までの猶予が30分ほど)でしたが、こちらはエントリー週で一度評価した曲ばかりを集めているので、改めて何度も聴き返す必要がないということでしょう。この辺は、JDも長い歴史があっただけあり、きちんとしたシステムになっていたと思います。

自分のお気に入りが、思ったほど他の人に評価されていない


もちろん、いつもそうであるとは限りませんが、何回も投票していると、必ずこういう感情を抱く機会が訪れます。また逆に、自分が全く惹き付けられなかった曲が上位にランキングされることもよくあります。こういうときには、えてして、えー?なんでー?こっちの方がいいじゃん!と少し不満で傲慢な気持ちになってしまうものですが、投票者として立場はみんな同じ。やはり、沢山投票された曲にはなにか自分にはわからない良さがあるのだと考えるべきでしょう。
JDの良さというのは、実はここにありました。自分が気にも留めていなかった曲が上位にランキングされ、えー?と思いつつ何度か聴いていくうちにハマッてしまう、そんなことは日常茶飯事でした。音楽の嗜好の幅を広げる、という意味では最高の場を提供してくれていた番組でした。


以上、JDに関連付けてちょっとまとめてみました。みなさんはどのような感想を持ちましたか?今回の企画に関しては、まだ他の視点からも分析したい部分があるので、また近いうちに書くと思います。ここでは総論的なことが中心でしたので、次は各論的なことも含めて話せれば、と思います。