todojunの真理を追究する日々

日々考えていることなどを徒然と書いていきます。

 郵政民営化関連法案否決

今日は珍しく政治の話をします。
みなさんご存知の通り、昨日、郵政民営化関連法案が参議院で否決されました。そして、小泉首相の予告通り衆議院の解散。
僕は、ここしばらくかなり暇だったこともあって、NHKで放送されていた委員会質疑の中継なども結構見てきました。これが、実はかなりおもしろいんですよね。民放ではほとんど報道(放送)されないような、ちゃんと踏み込んだところの話もしている。僕は、前から憎めないやさしそうな顔をした竹中さんには好感を持っていたのですが、ここでの発言を聞いてさらに好きになりました。話が明瞭でわかりやすく、政治に関してあまり詳しくない僕にでさえよくわかるような噛み砕いた説明をしてくださる。たとえば「なぜ今民営化なの?」という質問にもすごく丁寧に答えてくださっている。これは本当に、竹中さんの発言を実際に聞いてもらうしかないのですが、話し振りや発言内容全てから竹中さんの人柄が滲み出ているんです。やっぱり僕はこういう人が好きなんだなー、応援したいなー、と実感しました。
そして、何より感じたのが、小泉首相と竹中さんとの強固な信頼関係です。竹中さんは小泉さんを(実行力や行動力、リーダーシップなど)信頼しているし、小泉さんも竹中さんを(政策立案についてなど)すごく信頼している。そのしっかりとした信頼関係が見れただけでも、僕はこの中継を見たかいがあったと思いました。どこの局が、小泉さんと竹中さんの信頼関係について深く触れていましたか?僕は、今後の政治を考える上で、この点はすごく重要なことだと思いました。
この関係、どこかで聞いたことがあると思ったら、ホンダの創業者本田宗一郎さんと、藤沢武夫さんの関係と酷似しているのではないですか。次は、Wikipedia本田宗一郎」からの抜粋です。

本田は会社の判子を藤沢に預け、会社の経営は全て藤沢に任せていた。本田自身は技術部門に集中し、後に「藤沢がいなかったら会社はとっくのとうに潰れていた」と述べており、藤沢も「本田がいなければ、ここまで会社は大きくならなかった」と述べている。また両者は、「会社は個人の持ち物ではない」という考えをもっており、本田と藤沢は身内を一切入社させず、本田は晩年、自らの名前を社名に冠したことを後悔したという。

このようなパートナーシップの重要性は、至るところで述べられていることですが、本内閣における、小泉首相と竹中さんの関係は、まさにこれに当てはまるのではないか、ということを感じています。
さて、ここで今回の件に関する僕の立場をここで表明しておくことにします。僕は、小泉内閣を支持します。主な支持理由は以下の点です。

ここ最近の選挙では、ただ単に政界に改革が起こって欲しいという意味で、つまり「反自民党」という意味で民主党に投票してきましたが、今回ばかりは状況が違います。小泉首相ならば改革を断行してくれる!という信頼感がかなり僕の中に根付いてきています。自民党自体が好きだとかそういったことは特にないですが、小泉政権支持ということで、今回は自民党(候補)に投票することにします。
もう1つ言っておきたいことがあります。それは、民主党についてです。今書いたように、政権が変われば何かが変わるはずだ!という期待を込めて(逆にいえば政策など抜きにして)今まで民主党に投票してきましたが、もう民主党には投票する価値を感じなくなってしまいました。民主党の一番の政策は「反与党」「政権奪回」なんじゃないかってくらい、具体的な政策が見えてきません。郵政関連法案に対しても、方向性としては賛成なはずなのに、ただ政府案を批判するばかりで対案を示さかったり、かと思えば公社のままでいい、だとか立ち位置がしっかりしていない。自民党の分裂に乗じて、「漁夫の利」を得ようとしているのがみえみえで、でもそれがばれたら印象がよくないので隠そうとする。いや、ばればれですから。解散総選挙では、郵政関連法案について民主党の対応が微妙だったことでそのことにはあまり触れたくないからと、争点を別のところに持っていこうとする。その名目は、郵政法案は重要法案でない、ということ。その割には、党員一致で反対票投じているのはどういうことでしょうか。与党の提出した郵政関連法案を「これは問題だ!」って思ったからこそ反対票を投じているはずで、だとしたらやっぱり大きな問題だと捉えているんじゃないですか。なんだか突っ込みどころ満載です。今の民主党には、狡猾、あざとい、という言葉しか見当たりません。
ちょっと話はそれますが、選挙について最近考えていることがあります。それは、投票用紙と一緒に各政党、(当該地区の)各候補者の理念・政策を載せた冊子を配ればいいのに、ということです。そういうような選挙制度にしてしまえばいいのに、と思います。口で言うのと、言葉で書き付けるのとでは、全く持つ意味が違ってくると思います。紙に書いて冊子して配布することで、明確化された理念や政策を投票者が確認できるし、逆に党や各候補者も、むやみやたらなことは書けなくなるでしょう。選挙が終わった後も、全ての投票者に党や候補者の理念・政策が残るメリットは非常に大きいものと思います。しかも、政治に関心のない人、または政治に関心があっても何が争点なのかよくわからないといった人達、に対し影響を与え、投票率上昇の効果もあると思います。国民には投票する権利はあっても、その行使のために必要な正確な情報が入ってこない、というのが現状だと思います。だったら、ちゃんと冊子という形で情報を受け取るのも国民の権利と言えるのではないでしょうか。教育を受ける権利において、教育を受ける権利はあるけど、実際にそれを行使するためには能動的に教師に働きかけなければいけませんよ、なんてことはないはずです。
熱くなってしまいました。ここ2日くらい、はてな2chなどで、今回の一連の出来事に関する様々な意見を読んでいます。それこそ、起きている時間の半分くらいは今回の件についての意見を読んだり考えたりしているといってもよいくらいです。今日書いたのは、そうしたなかで僕の中にまとまってきた意見の骨子です。本当はまだまだ言いたいことはあるのですが、それは次回以降に回そうと思います。
最後に、ネット上で見つけた、委員会での質疑応答へのリンクを載せておきます(id:wbd:20050808)。世耕議員のところをよく読んでみてください。郵政民営化がどういう意味を持つのかがわかると思います。
政治に疎い僕ですが、今回ばかりは結構真面目に考えました。今回の一連の出来事を皮切りに、多くの人が政治に関心を持って真剣に考えるようになり、投票に行くようになればうれしいと思っています。