todojunの真理を追究する日々

日々考えていることなどを徒然と書いていきます。

プレーオフ制度の提案

先ほど、プレーオフ制度の問題点を指摘しました。実は、プレーオフに関しては去年も批判が出ていました。シーズン2位の西武がシーズン1位のダイエー(現ソフトバンク)を破ってパリーグを制覇したことに対してです。それまでに比べて、シーズン1位の価値が急激に貶められてしまった、という印象を多くの人が持った結果でしょう。ダイエーにしてみれば、プレーオフ第1ステージを西武が抜けてきた時点で、西武とは対等の土俵で闘わなくてはなりません(シーズンで5ゲーム差以上ついていなかったから。ついていたら1勝分プラスだった)。この点に、多くの人が違和感を持ったということでしょう。
さて、先ほどの指摘と今回の指摘を整理すると、現在のプレーオフ制度の問題がどこにあって、どのように改善していくべきか、ということが見えてきます。まず問題点は以下の通り。

  • シーズン1位のチームに対しての優遇措置が小さい(シーズン成績がプレーオフに与える影響が小さい)
  • 3位のチームがプレーオフに進出するためには、同率首位を防ぐ必要があり、負けてプレーオフ進出が決まるというジレンマが発生する

これらを解決するアイデアを提起します。これは、すでに去年の段階から何となく考えていたことではあります。

  • 新しいプレーオフ制度の提案
    • 第1ステージが2勝先取制、第2ステージが3勝先取制、というのは今までと同様。
    • シーズン1位と2位のチームのゲーム差が10以内でなければ、プレーオフは行わない。
    • 第1ステージにおいて、シーズン2位と3位のチームのゲーム差が、10以内なら2位チームに1勝を与える。それより大きければ、第1ステージは行われない。
    • 第2ステージにおいて、シーズン1位と2位のチームのゲーム差が、5以内なら1位チームに1勝、10以内なら2勝を与える。
    • 同率首位の場合、プレプレーオフにより、シーズン1位と2位を決定する。

各チームは、順位が1つ上のチームとゲーム差が10以内のときだけ、そのチームに挑戦する権利を得ることができます。第1ステージでシーズン3位のチームが2位のチームを破った場合、3位のチームは2位のチームのシーズン成績を用いて、第2ステージの評価を行います。
このような制度にすれば、先ほど挙げたような問題点はかなり改善すると思います。ゲーム差がはっきりとついている場合には、プレーオフの出場権は与えられないようにするべきではないでしょうか。もちろん、プレーオフの分、シーズンの試合数を少なくしているので、プレーオフが行われなかったら、収入が減ってしまうというマイナス面は考えられるでしょう。ですが、ファンを納得させるためには、ある程度合理的なシステムは必要となってくるでしょう。今年の西武、去年の日本ハムのように、勝率5割程度のチームがプレーオフに残るということに懐疑的な人は、相当多いのではないでしょうか。
実は、提案システムには、いろんな意味で可能性があると思っています。例えば、4位にまで視点を広げると、第0ステージというものが考えられます。シーズン3位と4位のチームが、1勝先取制の第0ステージを行う、というようにです。でも、この場合3位のチームには無条件で1勝与えられるので、実際には戦わずして3位チームの勝利となるわけです。なので、実際には4位以下のチームにもプレーオフ出場権はあるのだけれど、勝ち上がることができないので省略している、と考えることもできるわけです。
これがどういう意味を持つのかというと、例えば仮に今後1リーグ制に移行することがあったとします。このときは、最終ステージは4勝先取制とすべきでしょう。そうすると、1ステージ遡る毎に、3勝先取制、2勝先取制となり、全部で3ステージ行われることになります。そうすると、プレーオフ出場チームを最大4チームにすれば、今まで話したのとほぼ似た形式のシステムを用いることができるのです。この点に、このシステムの普遍性があると考えます。少なくとも、現システムよりはわかりやすく綺麗な形にまとまっているのではないでしょうか(もちろん、細かい修正を加える必要はあるけど)。
このシステムを用いたときの、去年と今年のプレーオフの形がどうなるか、ちょっと考えてみましょう。

こんな感じになります。こうすると、去年はダイエーがリーグ優勝し、今年は西武がプレーオフ進出ならず、というように、現システムとは随分異なる結果になります。シーズン順位の影響が少しは大きくなっているのではないでしょうか。
さて、今年のプレーオフはどうなるでしょうか。個人的には、西武に逆転優勝してもらい、現行制度の問題点を浮き彫りにしてもらいたいと思います。このまま長い間この制度を引きずらずに、早いうちにその問題点に気がついて対処していくことが大切だと思います。先日の選挙の民主党のように。