todojunの真理を追究する日々

日々考えていることなどを徒然と書いていきます。

 教育実習体験記(1)〜「かわいい生徒」について〜

たった2週間の実習期間でしたが、非常に貴重な体験となった教育実習。これから数回に渡って、印象に残ったことなどを中心に、教育実習を振り返ってみようと思います。時系列に並べるわけでもなく、トピック毎に体系的にまとめるわけでもなく、思いついたことをつらつらと書き連ねるだけで読みにくい文章になるかも知れませんが、どうぞご理解の程よろしくお願いします。
色々書きたいことはありますが、まずは「かわいい生徒」について話そうと思います。実習期間中は、エセ教師として教壇に立つわけですが、やりやすいクラスとやりにくいクラスというのが確実に存在します。やりやすいクラスの特徴は、「かわいい生徒」が多い、しかも教室の前の方に多い、ということです。ここでいう「かわいい生徒」というのは、単純に見た目がかわいいというわけではなく、仕草がかわいいというわけでもなく、簡単に言ってしまえば「愛嬌がある」生徒のことです。表現は難しいですが、授業を受ける姿勢が肯定的だったり、教師を受容しているような態度と言えばいいでしょうか。それを特に感じられるのは、発言の言い回しだったり、時折見せる笑顔だったりします。それを感じただけで、教師としてはすごく気が楽になるし、心が落ち着きます。
一方、授業をしていて1番辛いのは、こっちが語りかけても反応が薄くて、わかったかわかっていないのかもよく判別できない状態のクラスです。これは非常に不安になります。なんだかクラスと自分が分断されているのではないか、という感覚に陥ります。2年生の初回の授業でこのような状況になってしまい、少し後を引くくらいしんどかったですね。
さて「かわいい生徒」ですが、上記の他に具体的にこんな生徒をかわいいと感じます。

  • 宿題をやってきて、前で積極的に解いてくれる生徒
  • 授業外で積極的に話しかけてくれる生徒

「誰かこの問題前で解いてくれる人いませんか?」という問いかけに対して、「やります!」と言ってくれる生徒は頼もしいし、それだけで(主観的な)評価が上がります。誰も前に出てくれなかったら、結局自分が前で解いて説明することになって、本当に生徒は理解してくれているかどうか不安になります。やっぱり1人でも多くの生徒が、やってる内容を理解してくれる方がいいですからね。授業中に「ここまで大丈夫ですか?理解できましたか?」という言葉は頻発していた気がします(1授業2,3回位)。
授業外で、「先生ー」と話しかけてくれる生徒がかわいいのには異論がないと思います。「おーおーかわいい生徒だー♪」なんて心の中で思います。こういう生徒に接するだけでも、精神的な満足度はかなり上がりますね。
こういう「かわいい生徒」は、男女に関係ありません。ただ、割合としては、女子生徒の方が多い気はします。恐らく、女子生徒の方がコミュニケーション能力が高かったり、コミュニケーションに積極的な人が多いところに原因があると思います。まぁでも、「かわいい生徒」は男女限らずかわいいですね。
重要なことは、「かわいい生徒」というのは外見によらない!ということです。ちょっと語弊があるかも知れないですね。表面的な外見によらない、と言ったほうがいいかもしれません。「かわいい生徒」というのは、概して表情が豊かなんですよね。そして笑顔が非常に良い!これポイントです。もちろん大いに主観的だとは思うのですが(僕の好きなタイプは、「笑顔が素敵な人」)、やっぱり笑顔の素敵な(屈託のない)生徒は良いです。笑顔の中に人間の真髄が表れるような気がしています。
ところで、生徒に対して恋愛感情が生まれるかどうかという話ですが、結論から言うと、僕個人の体験では、生まれません。理由はよくわかりません。教師と生徒という関係以上には捉えられない、というのもあるし、生徒がどうしても子供に見えてしまう、というのもあるでしょう。とにかく、生徒に対して恋愛感情を持つことは全くありませんでした。実習生に対しての方が恋愛感情は生まれそうです(今のところないけど)。
まぁ恋愛うんぬんはともかく、「かわいい生徒」というのはいいですね。こういう生徒に出会えるだけでも、教師をやって良かったと思えるものだと思います。ただ、当然のことながら、こういった「かわいい生徒」にばかり構っていたら、教師としては、特に公教育の教師としては失格なわけです。こういう「かわいい生徒」はいろんな能力が高いし、どんな環境に行ってもうまくやっていけるだけの力を持っていることが多いです。だから、本来ならば、あまりこちらが手をかける必要もなく、むしろ教師の力が必要なのは、自分に自信がなかったりとか、ちょっと荒れ気味の生徒だったりするわけです。そして、そういった生徒の成長を支えることこそが、教師としての力量が問われるところなのだと思います。今後、教師になったとしたら、このような点は忘れないようにしていきたいです。
と、だいぶ綺麗にまとまったところで(笑)、連載(?)1回目を終えます。このネタを教育実習感想レポートに使えたらいいんですけどねー。レポートとしては結構際どい線かも知れません。