todojunの真理を追究する日々

日々考えていることなどを徒然と書いていきます。

 「東大に入る」ということ「東大を出る」ということ(1人目:中島敏さん)

改めて、「「東大に入る」ということ「東大を出る」ということ」を読んでいます。半年程前に初めて読んだときにも衝撃的で、触発されてなかなか熱い文章を書いたわけですが(id:todojun:20050603:p3)、今回読んで改めて心の奥に熱いものを感じました。特に、以前はあまり共感しなかった1人目の中島敏さんの文章に、今の自分の心境に通じるものを強く感じて、食い入るように読み込みました。非常に密度の濃い内容で、簡単に要約することはできないし、すべきでない(著者に失礼)ことだとは思うのですが、それでもあえて言うなら、人間の魂を置き去りにした社会に対する不満、と言ったらよいでしょうか。何だかよくわからない世の中の流れの中に呑み込まれていくことへの抵抗、これを中島さんは、「この日本社会の『ムナクソワルサ』」というように表現しています。その思想や文体からは、fer-matさんと非常に似た匂いを感じます。